僕の「マージャン道」
 始めまして、鈴木陽之です。突然ですが、僕のこれまでのマージャン道について、ざっと述べさせてもらいます。
 
 僕は、生まれた時からジャン牌の音に囲まれて育ちました。したがって、幼稚園に入る頃には、自然にジャン牌で『積み木』替わりにして遊んでいたのを覚えています。

 小学校に入学して、3年の頃から、暇な時には、父や母の指し方を後ろについて見ていました。
 父が指していた時に。『ここは、5万を切るの?7万を切るの?5万は、ちょっとヤバいよね』とうっかり言って、父親を困惑させたのを記憶しています。

 中学に入ると、ついにルールを本格的に覚え始め、ついに実戦経験を積み始めます。中学の時の思い出を。
 予め説明しておくと、僕の家では、クイタン、プンリー.カン裏等を禁止にして、どちらかと言うと簡単に高得点を取れないようなルールを取っています。その中に、フリテン・リーチ禁止、と言うか、その場で、満貫払いという厳しいルールです。今でも、もちろんこのルールは愛用しています。

 そうした中で、あろうことか僕は、リーチ後にフリテンに気がつきました。リーチ後3順目のことです。さあ、僕の中で善と悪の葛藤が始まります。このまま、黙って後から気がつかなかったふりもやろうと思えばできるし、それに流局までに誰かがあがってしまえば、問題ありません。中学生ながら、家族とそれなりに賭けていたものですから、良心の呵責に苛まされました。結果として、僕は、5順目に自己申告しました。そして、満貫払いをしました。今考えると、その時の僕の判断は正しかったと思います。それ以来、僕の対局では、フリテンは1度も記憶にありません。こういう失敗は、今の僕の『マージャン道』を築き上げています。

 そして、高校では、友人とやりました。まだ始めたばかりの子が多かった上に、僕にはある程度のキャリアがあったので、結構勝たせてもらいました。

 僕の学年には、川地君、松本君を始め、かなりの凄腕キャラが沢山いて、とてもにぎやかです。素晴らしいマージャン仲間の中で、僕のセンスが磨かれていくのは楽しいことです。
 
 最後に僕のマージャンへの思いというか、理想を少しだけ。
 僕は、マージャンは、もちろん『中、ドラ3』もとても立派な手で、ドラを引くその運は、かなりの実力と言えると思います。しかし、あえてここで、僕は、本当の意味で、マージャンを競技として行うのなら、ドラ無しでやる『手作り』のみのマージャンを理想として置きたいです。それは、マージャンの神様が最も喜ぶスタイルではないかと思います。

 ちなみに、僕の最も嫌いな役は、『プンリー』です。なぜと言うか、僕のうちではこのようなルールがないため、なじみがないと言う理由もありますが、それより『プンリー』だけで、場でリーチを誰もしていなかったら、『ツモ』が自動的に付いてきて、リーチより2翻UPなんて考えられません。僕の友達、玉#君は、『プンリー』をこの上なく愛する奴がいます。しかも『プンリー、即ヅモ』なんてやられた時には、もうその場は彼に持ってかれてしまうのです。なんとも悔しいです。僕の実力不足かもしれませんが、それにしても最も憎き満貫役です。

 そんなところで、僕のつまらない文章にお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。いつの日か、対局できる日を楽しみにしています。